13|180908|沖縄

 目が覚めたのは7時半過ぎだった。娘は約束した日課を済ませ、テレビ番組に集中している。

 

 しかし、小学校入学前の子どもというのは、これほどまでにテレビが好きなものなのだろうか。わからない。お宅のお子さんはテレビを観るのがどれくらい好きですか?、なんて訊ねたこともないし、おそらく今後も訊ねることはないだろう。とにかく娘はテレビ好きで、ちょっとしたスキさえあればテレビを見ようとする。もちろん親であるぼくは彼女の行為の責任の一端を負っているわけだけれど。

 

 身支度をさっと済ませ、日課に取り組むことにする。昨日までは札幌にいたのだ。そして今日は沖縄にいる。

 

 札幌での3日間はまだ消化しきれていない。今まで自分が見たくなかった自分を知った。その姿は美しいとは評しがたく、むしろ今までぼくが不様だと嫌悪してきたイメージに重なるものであった。直視できたとは言いがたいが、ぼくのなかに確かにそれが存在した。

 

 今、向き合い完了させようとしていることが終わったとき、ぼくは自分や他者や世界をどのように認識するようになっているだろうか。

 

 良かれ悪しかれ、ある一線は越えたように感じる。

 それはぼく自身が望んだことではあったのだが、視界は極めて不良である。今目の前にあることに、ぼくはどこまで誠実に向き合うことができるだろうか。