78–2|181112|函館

 羽田から函館に向かう機内。久しぶりにミスチルが聞きたくなった。今の心境を何かしら象徴している気がする。果たしてぼくは「引き金」を引けるのであろうか。

 

 

Starting OverMr.Children

 

 

肥大したモンスターの頭を

隠し持った散弾銃で仕留める

今度こそ 躊躇などせずに

その引き金を引きたい

 

あいつの正体は虚栄心?

失敗を恐れる恐怖心?

持ち上げられ 浮き足立って

膨れ上がった自尊心?

 

さぁ 乱れた呼吸を整え

指先に意識を集めていく

 

僕だけが行ける世界で銃声が轟く

眩い 儚い 閃光が駆けていった

「何かが終わり また何かが始まるんだ」

そう きっとその光は 僕にそう叫んでる

 

追い詰められたモンスターの目の奥に

孤独と純粋さを見つける

捨てられた子猫みたいに

身体を丸め怯えてる

 

あぁ このままロープでつないで

飼い慣らしてゆくことができたなら

 

いくつもの選択肢と可能性に囲まれ

探してた 望んでたものがぼやけていく

「何かが生まれ また何かが死んでいくんだ」

そう きっとそこからは逃げられはしないだろう

 

穏やかに過ぎる夕暮れ

真夜中の静寂

またモンスターが暴れ出す

僕は そうっと息を殺し

弾倉に弾を込める

この静かな殺気を感づかれちまわぬように

 

今日も僕だけが行ける世界で銃声が轟く

眩い 儚い 閃光が駆けていった

「何かが終わり また何かが始まるんだ」

こうしてずっと この世界は廻ってる

「何かが終わり また何かが始まるんだ」

きっと きっと