132|190105|札幌

 札幌2日目。雪が降っている。寒い。夕食を食べに出ると歩道にも雪が積もっている。普通のスニーカーしか持ってきていないが、足元はだいじょうぶだろうかと心配になる。

 

 6歳の娘は単身飛行機に乗り、大阪の実家へと帰省した。弟夫婦が面倒を見てくれており、昨日は仮面ライダー、今日はキッザニア、明日は動物園とおおはしゃぎの様子である。彼女には兄弟姉妹がいない。6歳と3歳の従兄妹たちと遊びまわり、お風呂に入るのも布団で眠るのも一緒だというのは、ぼくが想像している以上に彼女にとっては楽しいことなのかもしれない。

 

 ちなみにぼくには1歳下の弟がいる。ぼくにとって弟がいるのは当たり前であった。そんなぼくには、兄弟姉妹がいない娘の気持ちはよく分からない。

 

 彼女は前歯が上下含めて6本抜けている。ニコっとすると本当に歯がない。弟夫婦から歯抜け丸出しの娘の写真が届いた。従兄妹たちと一緒に遊んでいる彼女は、それはそれは楽しそうで、とてもいい顔をしていた。

 

 

 昨年から、このHatena Blogでブログを始めているが、誰かのために書いてきたわけではない。あくまでも「自分のため」が第一義だった。

 

 「自分のため」を生きてきたぼくは、果たして「誰かのため」の存在になりうるのであろうか。ちょっと分からない。だが、今年からは少し意識してみようかと思っている。もしかしたら、どうしようもなく「誰かのため」にならない存在であるかもしれない。だとしても、かつての自分自身に対してであれば、何かしら力になれることもあるのかもしれない。いや、それぐらいのことはせめて持ち合わせさせていて欲しい。

 

 葛藤していたとき、悩み苦しんでいたとき、本当に大切なことを後回しにしてしまっていたとき、傲慢になって浮かれ上がっていたときの自分のことを思った。あるいは、失意の淵に沈みかけていたとき、そしてそれでもそこにある可能性を信じて賭けてみようとしていた、あきらめの悪い自分のことを思った。