133|190106|札幌

 いつもより遅めの時間に目覚めた以外は、いつもと変わらないことの繰り返し。身を整え、決まったことを行い、朝食をとり、机に向かい、夕方になれば食事に出かける。今日は味噌ラーメン。凍えるほど寒いが、雪が間近にある生活にも少しずつ慣れつつある。

 

 年末年始とペンを握る機会が少なかったこともあって、右手首の調子は随分と回復した。あの頃の激痛を思うと、今こうして無事であることがどれだけ有難いかが理解できる。

 

 有って当然なものが喪われたときにしか、その有り難さを本当の意味で理解することはできないのであろうか。大切なものを喪い、何かしらの痛みを伴わなければ、人は賢くなれないのであろうか。

 

 今日一日酷使したからだろう、右手首に違和感が出始めた。どうにも薬の類いは好きになれないし、これぐらいの痛みならどうにでもなると思っているところがある。だが高を括るのはやめておくことにする。先生の言いつけを守っておこうと、薬局で買った湿布を患部に貼りつけた。

 

 ぼくは、少しずつでも賢くなっていると言えるのであろうか。大切なことを大切にできる賢明な人間になりたいと、日々精進しているつもりではあるのだけれども。