135|190108|札幌

 ここに来てからと言うもの、布団に入っても寝つけない日々が続いている。取り組んできたことに「終わり」が見えてきたからかもしれない。確かにぼくは最後の峠を登りはじめている。何事もなければ遠からぬタイミングでゴールに辿りつくだろう。ぼくはそこに辿りつかねばならない。

 

 ぼく自身がそのことを望み選んで、この半年を過ごしてきた。しかしいざ終わりが見えてくると、その状況に躊躇っているというのが現状なのかもしれない。このまま終わらせていいのであろうか。これまでのことに未練や愛着もある。今後、道なき道を歩んでいかねばならないことに対する不安や恐れもある。

 

 しかしいずれにせよもうまもなく、ぼくはある流れをいったん完了させるであろう。そして新たな流れを始めていくであろう。これまでの自分を認識し、それと訣別していくことには怖さもある。新たな自分を生きていくことに不安もある。だがそれ以外の道がないこともぼくの現実である。

 

 ここまで歩むことができた自分を誇らしく思う。しかし気を抜くわけにはいかない。行き着くところまで辿りついてから、力は抜けばいい。先のことについても、そこで考えればいい。つい暴れだしそうになる自分をどうにかこうにかたしなめながら、ぼくは目の前にある峠を登っている。