65|181030|大沼公園

 待てども待てども風は吹かず、時間だけが無為に過ぎていく。意を決して内にそよぐ風をつかまえんと最初の一点を打てば、自然な勢いを得、日頃想像だにせぬ世界に至る。身も頭も重く、意の在り処を問うことで、かろうじてその一点だけは打ちこみ、その先は自然な流れに身を委ねるのが精々である。できるなら流れに乗りながらも流されず、そこを離れた点から観じ続けられればとは思うが、今の基礎体力ではどうにも難しい。とりわけここに来てからというもの、歩みだけはせめて止めないようにと踏ん張る日々が続いている。