6|180901|沖縄
イモムシが蝶に変態する前には「サナギ」の時期を通らなければならない。そのとき何が起こっているのかが気になってググってみる。
サナギは殻に覆われていて、表面からは動きを把握できないが、殻の内側はスープ状になっている。サナギはイモムシだった自らの身体を溶かす。そうしてドロドロの液体になることによって、残した成虫原基や神経などの細胞分裂を促進し、新たに自らを再構成する。蝶として羽化後もイモムシの頃の記憶は残しつつも、摂り入れるエネルギー源を転換するなど完全変態を遂げる。
果たしてイモムシはサナギになるのが怖くないのだろうか。
昼過ぎから家族3人で親子コンサートに行った。舞台からスタジオジブリの主題歌を響かせるデビュー35周年という彼女を、となりに座る娘はぐっと集中した面持ちで見つめている。
約束があり、先にひとりで会場を後にした。彼女の曲をスマホにダウンロードし、車内で何度かリピートしながら思う。この時期を越え、いつかきっと希望や歓びを歌っていけたらと。