68|181102|大沼公園

 明後日にここを立つことを思うと名残惜しさが出てきた。最初はあれほど苦しくてすぐにでも帰りたいと思っていたのに不思議なものだと思う。紅葉は明らかに季節を過ぎつつあり、冬の気配は色濃くなってきている。

 露天風呂にも朝食会場にも部屋での作業にも随分となじんできたが、それも明後日の昼まで。できれば国定公園の散策ぐらいはと思っていたが、それも叶わずにここを立ち去ることになるかもしれない。仕事の歩みは決して順調とは言えない。

 ここでは随分と「さみしさ」を向き合ってきた気がする。露天風呂に入りながら、時折目の前の紅葉や沼の鮒たちと対話したりしながら、毎日いろんなことを思い返したり、これからを思ったりしていた。

 ありがとう、来てよかったと思う。ここに来たおかげで自分が少し引き締まったような気がする。